愛想モルフィズム

I saw what I am

漫才ネタ(家族と飲む)

ふと思いついたので残しておく。


ツッコミ「はいどーもー」
ボケ「天王町・白楽です」
ツ「よろしくお願いしまーす。」
ボ「まぁ言ってますけども」
ツ「はい」

ボ「いやー実は最近22歳になりまして、」
ツ「おっ、おめでとうございます」パチパチパチ…
ボ「いやいや、ありがとうございます。でね、もう二十歳過ぎてね、お酒も飲める年なんですけども、実はまだ家族と飲んだことが無いんですよね。」
ツ「それは珍しいな」
ボ「そうなんですよ」
ツ「家族と飲んだら良いやないの、楽しいで〜」
ボ「うーん」
ツ「なんで飲まんの?お父さんとかと飲んだらええやんか」
ボ「いやお父さんはお酒弱いからあんまり飲まんのよ」
ツ「あ、そうかそうか。やったらお母さんと飲んだらええやんか」
ボ「いや、お母さんは俺が中学生の時に…あのー…」
ツ「あっ・・・そっかすまんな」
ボ「いや良いのよ別に。」
ツ「変なこと聞いちゃって。」
ボ「俺が中学生の時にお母さんお酒やめたんですよ」
ツ「酒やめただけかい!」
ボ「そうなんですよ〜」
ツ「心配して損したわ!」

ボ「いや〜なんであんまり実家帰っても家族と飲まんのよ」
ツ「そっか。それじゃあ今からおれがお前の家族やってみるから、そんで一緒にお酒飲んでみよか」
ボ「家族やってくれんの?できんの?」
ツ「やるやる。」
ボ「ウチの家族めちゃくちゃ元気やで?」
ツ「ええよ」
ボ「寝室のカーテン、ピンク色やで?」
ツ「いやカラーリング!寝室のカーテンのカラーリングのセンスエグいな!」
ボ「できる?」
ツ「いや、がんばるから。やってみよ」
ボ「じゃあ俺実家に帰った感じでやるな」

ツ「カンパーイ」
ボ「ゴクゴク…ぷはーっ!うまいな〜聖水」
ツ「いや家族の前で何飲んでんねん」
ボ「違った?」
ツ「家族の前で聖水はアカンやろ。誰の聖水飲んでんねん」
ボ「いやでもこれが新垣結衣のだったら?」
ツ「関係ないやろ!なんでガッキーのやったら良いかってなるねん」
ボ「そうかな…?」
ツ「普通こういう時はビールやろ」
ボ「そうかそうかごめん」

ツ「カンパーイ」
ボ「ゴクゴク…ぷはーっ!うめえなーコロナ」
ツ「北米!?」
ボ「え、なに」
ツ「お前実家平塚やんな?」
ボ「そうやけど」
ツ「ビール選び間違ってない?完全に北米のセレクトやったけど」
ボ「ごめんごめん間違えたは」
ツ「いやはじゃなくてわだから!最初からやり直して!」

ツ「カンパーイ」
ボ「ゴクゴク…ぷはーっ!うめぇなーギネス」
ツ「アイルランド!?」
ボ「なんだよ今度は」
ツ「いやお前実家平塚やよな?」
ボ「そうや」
ツ「完全にアイルランドのセレクトやったけど」
ボ「そうかなぁ」
ツ「さっき北米でなんで次アイルランドやねん」
ボ「でも間取ったら平塚やし」
ツ「それはとり方によるねん!地球は丸いから!逆の場合もあんのよ。」
ボ「そうか」
ツ「あとゆーて、間取っても言うほど平塚ちゃうやん、太平洋やん」
ボ「日本のビールな、普通の」
ツ「そうそう普通のやつよ」

ツ「カンパーイ」
ボ「ゴクゴク…ぷはーっ!うめぇなー僕ビール君ビール」
ツ「僕ビール君ビール!?」
ボ「日本のビールやんけ」
ツ「いや、てっきりキリンかアサヒやと思ってたから」
ボ「うん」
ツ「まさかのヤッホー・ブルーイングで困惑してもうて」
ボ「ええやん別にレギュレーション通りやん」
ツ「いや、外れてもサッポロかサントリーあたりやろなーと待ち構えてたから」
ボ「ヤッホー・ブルーイングええやんけ」
ツ「メインストリート歩いてたら急に脇道からのひょっこりヤッホー・ブルーイングはびっくりするやろ」
ボ「ヤッホー言うてな」
ツ「良いねんそういうのは」

ツ「でね、酒の場だからくだけた話もできるわけですよ」
ボ「父さん、俺実はMなんだ」
ツ「いやくだけすぎやろ!」
ボ「え?」
ツ「どんな告白を家族にしてんねん!逆にすごいわその告白は」
ボ「さすがにくだけすぎたか」
ツ「もっと別の話あるやろ」
ボ「父さん、俺実はマゾヒストなんだ」
ツ「いやボキャブラリーかしこまってるだけやないか」
ボ「違った?」
ツ「話が変わってないやろさっきと。そこまでじゃないけど、よく彼女の話とかになるんじゃないの?」

ツ「そういえば彼女は出来たのか?」
ボ「いや、彼女はいないんだけどご主人様はいるんだ」
ツ「Mが出てるやん!」
ボ「なに?」
ツ「Mが頭出して来てるやん。Mが。」
ボ「仕方ないやろそれは」
ツ「家族の前でよう言えんなそんなこと」
ボ「いやでも年下だから」
ツ「なおさらアカンやん、年下のご主人様は」
ボ「年下の予備校生のな」
ツ「年下の予備校生のご主人様は一番ダメよ」
ボ「えーダメ?」
ツ「ダメに決まってるやろ!」
ボ「でもそれが新垣結衣だったら?」
ツ「だからなんでガッキーやったらなんでも許されると思ってんねん!」
ツ「他にも学生とかだったら将来のこととか聞かれるわけよ」
ボ「そうか」

ツ「ちゃんと就職のこととか考えているのか?」
ボ「いやーちゃんとは考えてないんだ」
ツ「ダメだぞ、今は就職氷河期と言われているんだから、ちゃんと考えておかないと」
ボ「でも、主従関係の契約上こういうことは自分だけでは・・・」
ツ「待て待て待て、なんて?なんて言った?」
ボ「いやだから主従関係が・・・」
ツ「ご主人様の話になってるやん!」
ボ「了解をもらわないと・・・」
ツ「どこの世界にご主人様に許可貰って就職する男おんねん」
ボ「そういう契約だから」

ツ「さっきからお前のM話しかできてないやんけ!」
ボ「いやでもよく考えたら俺、お酒よりご主人様の聖水のほうが好きかも」
ツ「いやいい加減にしろ」
ボ「どうもありがとうございましたー」